安養院について➀

2021年1月10日

安養院の本堂は、先々代の時に焼失してしまいました。以来、ご本尊は仮本堂にお祀りしております。
ただ、簡素で設備も整ってはいませんが、お檀家様の暖かなお気持ちの詰まった良いお堂なのです。
たとえばお寺の本堂につきものの天蓋。インドで貴人にさしかけられる日傘が元になった仏具で、豪華な彫り物やきらびやかな装飾のついた蓋を本堂の天井から吊るします。このように→

天蓋

でも、それが安養院となると……

天蓋がなければ寂しかろうと、お檀家さんが千代紙と厚紙で作って寄贈して下さいました。
こんなに心のこもった立派な天蓋は見たことがないと、私は思っております。